2020 Jun 01 Mon

ホワイトハウスコックス創業の歴史。メッシュベルト誕生には動物が関係していた!?

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Whitehouse Cox[ホワイトハウスコックス]第1回(全4回)

ホワイトハウスコックスの「国語」:馬のための道具作りから始まった話

1875年にイングランド北西部に位置するウォルソールという町で、ホワイトハウス氏とコックス氏のふたりの男によってホワイトハウスコックス社が創業されました。

当時ウォルソールは炭鉱の町として知られていましたが、採掘された石灰を輸送する手段として馬の需要が増したことから、WHC(ホワイトハウスコックス)は手綱や鞍などを作る馬具工房としてスタートしました。

馬具用のブライドルレザーを使い、当初は英国軍のために軍需品や専門的な乗馬用品を中心に作っていましたが、馬具作りで得た技術を活かして、次第に一般向けの革小物を手がけるようになっていきました。

上流階級向けの鞄や犬用の首輪、カフスボタンケースなど、当時珍しかったブライドルレザーの革小物は評判を呼び、海外からも目を向けられるようになったのです。

今では英国を代表する革小物ブランドに成長しましたが、時代に合わせて変化しながらも、よき伝統を守り続ける姿勢はこれからも変わることはないでしょう。

メッシュベルトは犬用メッシュリードが端緒に

ロンドンの高級百貨店、ハロッズのペット用品コーナーで、ブライドルレザーで作られた犬の首輪や、メッシュのリードを見て感銘を受けたラルフ・ローレン氏が、自身のブランドで人間用のベルトの製作を依頼。ポロブランドで商品化され、世界的に大ヒット!

メッシュベルト(右)
ブランドの代名詞とも言えるメッシュベルトは職人が一本一本手仕事で編むことによって絶妙なテンションに仕上がっています。使用している革はカウハイド。1万7000円。

3つ折りウォレット(左)
もう一つの主力商品である3つ折りウォレットは、馬具用のブライドルレザーを使用した堅牢さが持ち味。内側に付いた大型コインケースや5つのカード室など、収納力も抜群です。W9.5×H14㎝。3万9000円

馬とともに生きてきた歴史

当時、土地所有者であった英国のジェントルマン階級は、交通手段としても、狩猟など遊びの手段としても馬を使っていました。また、所有地のなかで、馬の美しさと優秀さを披露するイベントも行っていたり、馬術もたしなんでいたそう。そのように、英国では常に馬とともに生きてきた歴史があるのです。

現エリザベス女王に献上したバッグ

1980年代、エリザベス女王に愛犬の首輪や鞄を献上したことから、WHC(ホワイトハウスコックス)の知名度はグンと上がりました。ウォルソール市内の皮革博物館には、エリザベス女王が愛用した、あざやかな赤のレザーバッグが所蔵されています。

ブランド研究【ホワイトハウスコックス】

見るからに高価な財布を持つことがステータスだった時代がありましたが、今は職人が丹精込めて仕立てた良質なものを見抜き、長く愛着を持って使い続けるのが真のラグジュアリー。英国で真摯にハンドメイドを守り続けるホワイトハウスコックスの魅力に迫ります。

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[LaLa Begin2017年6-7月号の記事を再構成]写真/伏見早織 構成・文/名知正登 イラスト/越井 隆 ※掲載内容は発行時点の情報です。

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