2022 Dec 07 Wed
DGS DAN-TEN

幻の靴? ムーンスター「シューズライクポタリー(焼き物みたいな靴)」の魅力を徹底解剖

スニーカー物見遊山 第1回 あちこち歩き回って見物する旅、“物見遊山”。今回、未知なる理想の一足と出会うため、お店屋さんから靴工場まで、歩いて走って調査して、“スニーカー物見遊山”へ出かけました。そこで出会った知られざるスニーカーとは!? 新しい時代のスニーカー見聞録、はじまりはじまり。

 ブームの予感!焼き物スニーカーって?

窯で焼き物みたいにして作るスニーカーがあることを、ご存じですか? もちもちの履き心地とへたれにくさが魅力なんですが、手作業を多く要するために生産数はごくわずか。

\いい仕事、してますねぇ。/

ムーンスター シューズライクポタリー
エムエイチエルのスウェット1万5000円(アングローバル) 手に持ったシューズライクポタリーのローカットスニーカー8500円(ムーンスター カスタマーセンター)

このスニーカー、じつはスニーカー屋さんでは買えないんです

そのため、じつはこのスニーカー、普通のスニーカー屋さんでは置いておらず、ものづくりの背景に共感するお店でしかお目にかかれません。

「焼き物みたいな靴」という名のシューズライクポタリーも、自分の審美眼で選んでほしい靴。器好きほどこう言います。流行りだからとか、レアものだからとか、器はそんな基準で選ぶものではないと。

そんな幻の靴に出合ったら、ぜひ試着してみてください。いい仕事をしている器のように、私たちのライフスタイルに寄り添ういい靴だということが、すぐにわかるはずです。

これが焼き物スニーカー
ムーンスターのシューズライクポタリー

ムーンスターのシューズライクポタリー

ヴァルカナイズ製法
窯で熱してアッパーとソールをくっつけるスニーカー製法。硫黄の化学反応を利用することで、しなやかなラバーソールに仕上がる。

作ったのは、福岡・久留米のムーンスター

この幻の焼き物スニーカーを手掛けるのは、福岡・久留米のムーンスター。そう、学生時代にお世話になった上履きと同じ製造元です。

しかも「道具としての靴」もコンセプトにしているだけあって、耐久性も抜群。

このスニーカーに惚れ込み、久留米までアポなしで会いに行ったベルーリアのオーナー山越弘世さんによると、通勤やサーフィン、アウトドアと半年間毎日酷使してもビクともしなかったとか。実際、編集部でもコバの剥がれにくさ、ソールの減りにくさに魅了されているファンは多いです。

少し大きめの作りなので、いつもの自分サイズをあてにせず試着はマスト。足を入れれば土踏まずに吸い付くようなもちもちの感触に、きっと感動を覚えるはずです。

シューズライクポタリー
キャンバススニーカー
4つの魅力

SHOES LIKE POTTERY シューズライクポタリーのキャンバススニーカー

SHOES LIKE POTTERY
シューズライクポタリーのキャンバススニーカー
純白でもオフ白でもない、ナチュラルホワイト。だから足元だけ浮くことなく、どんなコーディネートにも寄り添ってくれる。汚れても目立ちにくく、かえって味になるところもいい。8500円(ムーンスター カスタマーセンター)

1.水色ソールがポイント

ムーンスターのシューズライクポタリー水色ソール

ムーンスターの中でも、シューズライクポタリーのレーベルだけに使用されている鮮やかな水色ソール。アッパーカラーとのコンビネーションも、選ぶときのお楽しみ。

2.シーリングはムーンスター製の証

\手作業で付けられます!/

シーリングはムーンスター製の証ソールに巻きつけたゴムテープの継ぎ目には、手紙の封をするシーリングワックスに見立てたロゴマークをオン。テープに施した焼き物のような縄目も味わい深い。

3.オリジナル配合のゴムは柔軟性がすごい

オリジナル配合のゴムキャンバスの表地と裏地の貼り合わせに使うゴム糊をはじめ、かかとの芯やつま先にまでゴムを使用。潰れてもしなやかに戻り、美しいシルエットのまま長く履ける。

4.職人技によるクラフト感がいい

ムーンスターのシューズライクポタリー工場 職人技によるクラフト感

佇まいに温かみが感じられるのは、機械でわーっと大量生産するスニーカーと違って、職人による手作業の工程が多いから。なんと靴の金型から手作りしているんだとか。

焼き物スニーカーができるまで

1.アッパーをつくる
表布と裏布をゴム糊で貼り合わせて刃型で抜き、パーツを立体的に縫い合わせる。

2.ゴムをつくる
硫黄などを練り込んで弾力を増したゴムを板状に延ばし、ソール形状にくり抜く。

3.成型する
アッパーを靴型にかぶせて底を圧着し、飾りテープやマークを貼り付ける。

4.窯で仕上げる
最大130℃の熱を加えながら約1時間窯で焼き、丈夫で弾力のあるゴムに仕上げる。

ムーンスターの靴工場

福岡・久留米 ムーンスターの靴工場
1873年に創業し、今も現地自社工場にて1日約2万足を製造中。なかでもヴァルカナイズ製法のスニーカーは、貼る・縫う・成型するなどの繊細な作業工程において、熟練職人の手仕事がいかんなく発揮されています。

カラーバリエーション
こんなカラフルなモデルも!

どんなお店で買えるの?

冒頭でもお伝えしたとおり、普通のスニーカーショップでは買えません。ものづくりの背景まで伝えられる、全国の約60店で、定番の2型2色を中心に展開されています。試着して買うことを推奨しているので、下記のサイトからお近くのお店を探してみてください。

全国の取り扱い店はシューズライクポタリーのサイトをチェック。
http://www.shoeslikepottery.com/

\今回出会ったのは・・・/

ベルーリア鎌倉店

ベルーリア鎌倉店
白や黒のハイ&ローカットが手に入る。市松のジュエリーなど物語のある品揃えと真心接客がうれしい店は、高崎と桐生にも支店あり。

釉薬を使った焼き物

湯町窯
島根産の粘土と黄釉(きぐすり)とよばれる釉薬を使った焼き物。温かみのある色合いと、ぽってりとした肉厚のフォルムが魅力。平皿(しのぎ)黄2900円(ベルーリア鎌倉店)

ベルーリア鎌倉店

住所:神奈川県鎌倉市長谷2-20-32
営業時間:12:00~18:00頃 ※ご予約の場合11:00~20:00まで営業可
定休日:不定休
☎ 0467-22-2566

特集「スニーカー物見遊山」

スニーカー物見遊山

あちこち歩き回って見物する旅、“物見遊山”。今回、未知なる理想の一足と出会うため、お店屋さんから靴工場まで、歩いて走って調査して、“スニーカー物見遊山”へ出かけました。そこで出会った知られざるスニーカーとは!? 新しい時代のスニーカー見聞録、はじまりはじまり。

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※表示価格は税抜き
[LaLa Begin2019年6-7月号の記事を再構成]写真/木村心保 伏見早織 武蔵俊介 文/間中美希子 礒村真介 桐田政隆 スタイリング/荻野玲子 ヘアメイク/フジワラミホコ モデル/コリュ イラスト/深川 優 撮影協力/ UTUWA ※掲載内容は発行時点の情報です。

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