2023 May 30 Tue

カルチャー系女子なら分かってくれるはず?懐かしすぎる平成ファッション

雑貨コーディネーター オモムロニ。さんにたずねた、思い出のアイテム、ベストテン!

平成センチメンタル スペシャル「平成ファッション」後編

「平成ファッション」前編はこちらから

90年代後半になると、時代は厚底・ストレッチ・ニーハイブーツなど、“アムラー”な時代へ。ギャル系はかすった程度ですが、それでも安室ちゃんが結婚を発表した時の黒タートルに〈バーバリー〉のミニスカにブーツあれはギャルもオリーブ少女も大人たちも全方位が「カワイイ!」と思った、平成ファッションの歴史に残るスタイルだと個人的には思っています。

どうしても90年代後半は女子高生ブームなどで一括りにされがちだけど、アラサー以上のララビギン読者なら分かってくれるはず。それとは違った、ソフィア・コッポラやクロエ・セヴィニーに憧れて単館映画やフリペ作りに勤しむインディペンデント系? カルチャー系? 文化系? 女子の流れ。

“日本未入荷”とか“別注”とか“逆輸入モデル”ってフレーズに弱くて、レトロフューチャーな〈カシオ〉のデータバンクなんかを身につけて、〈エックスガール〉や〈ミルクフェド〉のピチTに、カーキやネイビーの〈ヘッドポーター〉のタンカーを斜めがけ、〈ナイキ〉のエアマックスやエアハラチライトを素足で履いて、ライブハウスの最前列でぴょんぴょん跳ねている、私もご多分にもれずそんな、ボーイズライクなギャルでした。

あとは〈シマロン・ピカデリー・アールジーン 〉。息もできないくらいビッタビタにスリムなパンツが大流行しましたよね。試着で穿けたのが嬉しくて買って、夜書いた手紙を朝読み返した時のように自宅で我に返り、結局一度も穿かなかったこと、今はなき渋谷のローズバッドの前を通るたびに思い出します。

KEY ITEM

一方で謎のオリエンタル&チープシックブーム。大人気だった〈コキュ〉のスパンコールのミュールを買いにはるばる代官山まで行ったけど、入口が分からなくて辿り着けなかった苦い思い出。そして思い出す〈大中〉や〈文化屋雑貨店〉の独特な匂い。雑然とした店内にワクワクしたなぁ。

その後〈ズッカ〉のチューインガムの時計とか〈ナショナルスタンダード〉〈ミナ ペルホネン〉などドメスティックなデザイナーものに興味を持ちつつ、〈A.P.C〉のデニムに〈ジョセフ〉のニットとか、それなりに大人きれいめハイブランドにも手を出せるようになってきて、初期の〈ミュウミュウ〉はスクエアトゥの未来的なパンプスとか厚底サンダルとか財布とか沢山買いました。

森ガールが流行った頃はもはやガールではなかったので、シエナ・ミラーの“BOHO”シックにハマってガーリーなレースのスカートにハードなアウターを合わせる甘辛ミックスで、〈ミネトンカ〉のフリンジブーツなんかを履いてたな。

KEY ITEM

振り返ると今も現役な服やバッグも結構ありますね。好きなものが変わってない、ブレてない、というと聞こえがいいのですが(ララビギン的には正解?)、個人的にはその無難さがコンプレックでもあったりします。その時々で思いっきり流行や人に影響されて、後から振り返って「なんだこの格好〜!恥ずかしい〜!」って笑い飛ばしたい。

平成の終わり、最後に衝撃的な髪型にでもしてみよっかな。

 

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Profile

Omomuroni / オモムロニ。

77年生まれの雑貨コーディネーター。連載『平成センチメンタル』通常版もお見逃しなく!

連載「平成センチメンタル」

終わるって分かると、ちょっと切ない。今思えば笑っちゃうけど、何だか愛おしいあの頃のモノ・コト・気持ち。雑貨コーディネーター、オモムロニ。さんの連載コラムです。

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※表示価格は税抜き
[LaLa Begin2019年4-5月号の記事を再構成]イラスト/藤井友子 ※掲載内容は発行時点の情報です。  

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