
【#代々木上原服さんぽ】女性にこそすすめたい。長く愛せる服が揃った、知る人ぞ知る名店<サンデー ピープル>
全国名店 服さんぽ 今度この街に行くから……ってインスタグラムで探してみても、好みにぴったりのお店って意外と見つからない。そこでリサーチにリサーチを重ねて、ベーシック・カジュアル・ユニセックスなアイテムを扱うおすすめの名店を日本全国からどどん、とピックアップ!SNSで話題の服好きさんにも案内してもらい、服屋と周辺のカフェや雑貨店、全51店をめぐる散策を「服さんぽ」と名づけてみました。次の週末は、ちょっと足を延ばしてみない? 連載一覧はこちら
代々木上原駅から徒歩3分。 レトロなビルの3階に、知る人ぞ知るセレクトショップ「sunday people(サンデーピープル)」があります。
通が通う名店。<sunday people>ってどんな店?
少しドキドキしながらドアを開けると、明るく開放感のある雰囲気にほっとします。お店にところせましと並ぶのは、どれも長く使えそうなベーシックなアイテムたち。
店主の吉村さんに話を聞いてみると、元々は自身のブランド「GROUPIE」を置く店としてはじまったのだとか。長年のアパレル業界での経験を活かし、今では厳選してセレクトされたアイテムも多く並びます。
「自分自身が着たいどうか」を大切に、レディースも多く展開
スタッフはなんとおひとりで、仕入れから店頭での接客まですべてを吉村さんが担当されていらっしゃるのだとか!
―セレクトのポイントを教えてください。
「自分自身が着たいと思うかどうか、という点はなにより大事にしています。例えば、デザイン性がありすぎる訳じゃないけど、愛着を持てるちょっとしたポイントのあるアイテム。かつ1~2年は使えるもので、長く着てほしいからこそ、なるべく洗えるアイテムで。」
―洗えるものが多いのはうれしい。レディースの展開も多くありますね。
「そうですね、4割くらいはレディースでしょうか。 お客さんは正直男性が多いんですが、自分が前職のアパレルでレディースを担当していたこともあって、取り扱い量は変えないぞ!と思っています。(笑)女性にもぜひもっと来てほしい!」

お店ならではのユニセックス提案も
―ユニセックスで着られるようなアイテムもあるんでしょうか?
「メンズ・レディースの垣根もなくなってきている昨今、女性に提案していきたいのが男性向けアイテムの小サイズ。メンズアイテムを買い付ける際も女性の購入を視野に入れて、小さいサイズも入れるように心がけています。」
―自分に合うサイズでメンズものが選べるお店って、意外と少ないから貴重。今年の夏のイチオシはありますか?
「まずはオリジナルブランド「GROUPIE(グルーピー)」からショーツとTシャツを! 女性のショートパンツが徐々に浸透してきて、今年イチオシのスタイルです。Tシャツは、首の詰まり具合や脇下のR字が絶妙で、さらりとサマになる1枚。なんといっても、Tシャツなのに丁寧に扱えば5年は着ていただける耐久性があるんです。耐久性のあるスウェットを仕立てる、”10年スウェット”で有名な工場に作ってもらっていて。カラー展開もあって、常連さんも毎年注目していただいている商品です。」
―ショーツは弊誌でも提案していきたいスタイルなんです。大人の女性にもさらりとはいてほしい!そして「5年Tシャツ」、肉厚でシルエットもとてもいいですね。
「ヤシキのサマーニットもかわいいですよ。夏もさらりとした着心地で涼しく着て頂けます。ヤシキは置いているお店が限られていて、特にレディースのサイズがお店で見られるのは珍しいはず。ベーシックなスタイルの外しとして、配色が可愛いスイコックのスポサンもおすすめしたい!」
“見守る”スタイルの接客が心地よい
―こだわられて服づくりやセレクトを行われているだけあって、解説を聞くとどのアイテムも気になってしまいます。お客さんともお洋服のお話しで盛り上がられたりするんでしょうか?
「その点は、うーん、ガンガン話しかけられるのも個人的にどうなのかなと思っていて。基本的にはすぐに声をかけたりはせず、様子を見守る姿勢でいます。あとは、お客さんが購入されたものが自分でも特にお気に入りのものだったりしたら、会計時に話しかけたり。その後、流れでお洋服のお話しや近所の飲食店の話とか、雑談をすることもありますね。」
―話しかけられるのは苦手という方も多いと思うので、素敵な姿勢だと思います。 ちなみに、お店の名前にも「people」と入っていますがどんな意味なのでしょうか?
「店名のSunday peopleは「最高の休日服」というコンセプトからつけた名称です。オリジナルブランドであるグルーピーのコンセプトも「最高の休日服」で、休日にリラックスしてノンストレスで着ていただけるようなお洋服を揃えよう、という気持ちで名付けました。 ちなみに、扉のアートは親しくなったアーティストのお客さんに描いていただいたものです。」

―今後どんなお店にしていきたい、というような展望はありますか?
「小さいお店がたくさん集合している、代々木上原の下町感が元々とても好きで。メンズ店とレディース店をそれぞれ独立してオープンする、なんて夢はありますね。あとは、すでに試みてはいるんですが今後もブランドのアーカイブを積極的に取り扱いたいなと。SDGsの流れもありますが、素材もなにもかもが値上がりしている今、アーカイブってコストパフォーマンスがめちゃくちゃいいものが多いんです。今作ったら数万円の単位で値段が上がるだろうな、なんてものもあるくらい。セールでシーズンものを売り切るんじゃなくて、じっくり長い目で取り扱っていきたいですね。」
Sunday people
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原3丁目18−4-3A
電話:03 5738 8042
営業時間:13:00~18:00
休み:月・水
Instagram: @sundaypeople_official
“最高の休日服”をコンセプトワードに身につけるアイテムを集めたセレクトショップです。スタンダードをベースにしながらも、独自の世界観を確立するブランドを国内外問わずセレクトしています。
全国名店 服さんぽ

今度この街に行くから……ってインスタグラムで探してみても、好みにぴったりのお店って意外と見つからない。そこで、ベーシック・カジュアル・ユニセックスなアイテムを扱うおすすめの名店を日本全国からピックアップ!SNSで話題の服好きさんにも案内してもらい、服屋と周辺のカフェや雑貨店、全51店をめぐる散策を「服さんぽ」と名づけてみました。次の週末は、ちょっと足を延ばしてみない?
[LaLa Begin 2022年 8-9月号の記事を再構成]撮影/武蔵俊介 ※掲載内容は配信時点の情報です。店舗の最新情報については各店舗のHP、SNS等の公式情報からご確認ください。