2023 Oct 02 Mon

料理のプロが選んだ「本気っぽくないのに便利」なアウトドアのキッチンツール3選!

道具の達人 第4回…フードコーディネーター みなくちなほこさんの連載。全国津々浦々、はたまた海外まで買い付けに行ってしまうほど、キッチン道具が好き。使える道具を毎回紹介していきます。連載一覧はこちら

アウトドアの3種の神器

美味しいものは待っていてはくれない。だからこそすぐに使えるキッチンツールがアウトドアには必須。旅のお供にぜひ仲間入りさせよう。

威圧感のないポータブルナイフ

【食いしん坊】
旅先で出会った美味しいものはすぐにでも食べたい! 例えば旬の果物だったり、自家製のハムやチーズだったり。常に食べられる準備をしておくため、必ずと言っていいほど「小さなナイフ」を持参する。

ポータブルなナイフの条件は、軽くて、コンパクトで”本気っぽくないもの“。いろんな機能が付いているサバイバルナイフ的なものだと”本気度“が満載でちと恥ずかしい。

オピネルの「ラウンドディップナイフ」は、食いしん坊女子に自信を持っておすすめできる、チャーミングな折りたたみ式ナイフ。

【安心設計】
1890年フランスで誕生した老舗ナイフブランドのオピネルは、実用的ナイフとして世界中の人に愛され続けている。

こちらはたためば手のひらサイズ、柄の部分は握り手に合わせたカーブで持ちやすく、刃先が丸くなっているので刃物特有の”威圧感“もない。刃を出したらセーフロックで固定できる安心設計。

食材を切るだけでなく、鉛筆を削ったり紙を切ったり、オールマイティーに使えるのもすばらしい。

オピネルのラウンドディップナイフ2000円(slow works)

環境にも優しいマイカップ

【マイカップ】
キャンプやトレッキングをする人ならひとつは持っているであろう、「シェラカップ」。食器としての用途以外にも直火にかけられるから調理もできちゃう。スープや煮物だけでなく、2つ重ねればご飯も炊ける。

軽くて丈夫でコンパクトだから旅行にはもちろんの事、音楽フェスや試飲会などにも持って行く。あの大量の使い捨てカップ(&容器)のゴミ山を見るとうんざりするから、マイ箸、マイボトルに加えて”マイカップ持参“も、もっと浸透すればいいのにな。

【マーチ】
最近のお気に入りは「ザ・ノース・フェイス3」のオリジナルシェラカップ。一般的なものに比べて深さがあり、底の部分に「3(マーチ)」のマーク付き、別売で持ち手のところに皮紐でグリップカバーを付けてもらえるのも可愛い。コレはまだ使い始めて2年ほどだから、ガンガン使いこんで、もっとかっこよくしたいなー。

ザ・ノース・フェイス 3のシェラカップ1500円、レザーストラップ500円(ザ・ノース・フェイス 3)

中身がすぐわかる浅型ソフトクーラー

【ヘビロテ】
クーラーボックスが大好きで山ほど持っている。大小さまざまなサイズで、ビンテージもの、日本未輸入のもの、限定品などなど自分でも呆れる。

その中でもスーパーヘビロテしているのが「シアトルスポーツの25qtソフトクーラー」。ソフトクーラーの代名詞とも言われるほど絶大な人気と信頼があるアメリカのブランドだ。

【浅型】
空気孔がついたアルミ製特殊断熱層のおかげで熱の進入を防ぎ、冷気を内部に閉じ込めるので、保冷効果はバツグン!水漏れも一切なし! そして平たい形が食材を入れるのに、ものすごくいいのだ。

食材は重ねて入れると下の方に入れたものが潰れてしまい取り出すときにすごく苦労する。浅型だと蓋をガバーッと開ければ何が入っているかが一目瞭然。

使わないときは折りたたんで収納ができるのも嬉しい。海や山へ出かけたらいつ美味しいものに出会うかわからないので、クーラーバッグは車に常備しておきたい。

シアトルスポーツのソフトクーラー25qt1万2000円(エイアンドエフ)

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Profile

みなくちなほこ(フードコーディネーター)

アウトドア料理から家庭料理、スイーツなど幅広いジャンルの料理に精通し、身近にある食材で、簡単で美味しい、「実力以上の料理」を作ることがモットー。無類の鉄鍋好きで、鉄作家・槇塚 登氏と共に鉄の台所道具「TEPPAN」シリーズをプロデュースしている。

[LaLa Begin2018年10-11月号の記事を再構成] 写真/伏見早織 構成/灰岡美紗 イラスト/ naohiga

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