
北欧好きなら知っていたい、「イッタラ」の名作を手がけた偉大なデザイナー3人
違いのわかる女になるためのブランド研究・・・知っておきたい基本の知識から、マニアックなレア情報まで、あらゆる名ブランドを多角的に掘り下げて徹底研究!
IITTALA[イッタラ]第4回(最終回) 飽きのこない名作と偉大なデザイナーたち
イッタラのアイコンをうみ出した3人のデザイナーを覚えよう
アアルトベース
カーブが特徴のフラワーベース。花を生けてみると、縁に寄りかかる部分がたくさんあるのでバランスよく飾れます。置いておくだけでも、絵になるオブジェに。
Alvar Aalto
アルヴァ・アアルト
自然素材を近代建築に取り入れた、温もりある作風の建築家。家具やガラス製品など日用品のデザインも手がけ、右のベースをはじめ、自国の風土に影響されたプロダクトを多く生み出しました。(1898~1976)
ティーマ
元はアラビアのアイコン的シリーズ。2003年、陶磁器製品を作っていたアラビアがガラス製品を作るイッタラの傘下に。バックスタンプもイッタラに変更。
\ディナーセットを粉砕せよ/
テーブルウェアは「一揃え」が主流だったヨーロッパ食器の常識を一変させたスローガン。自由な組み合わせで必要な数だけ求めればいいという、キルタシリーズを展開。
Kaj Franck
カイ・フランク
「フィンランドデザイン界の良心」と称される巨匠。代表作はキルタ、ティーマ、カルティオなど。機能性を最大限に考慮した究極に美しい形状のテーブルウェアを、生涯追求し続けました。(1911 ~ 1989)
陶器のキルタが磁器のティーマに
1948年に登場したキルタが原型。1981年、電子レンジや食器洗浄機に耐えられるよう、素材が陶器から磁器へ変わったときにティーマとして生まれ変わりました。
カステヘルミ
フィンランド語で「しずく」の意味。ガラスの中で、大小の水滴が放射状に広がったような模様が特徴的。凸凹した独特の手触りと、繊細な雰囲気が楽しめます。
Oiva Toikka
オイバ・トイッカ
世界中にコレクターがいるほど人気のオブジェ、イッタラのバードコレクションや、カステヘルミの生みの親。アートグラスのほか、オペラのセットやコスチュームデザインも手がけている。(1931~)
イッタラのブランド研究
日本でも人気の北欧アイテム。なかでも、イッタラの食器は愛用者も多いはず。時代や国を越えてなお人々を惹きつけるその魅力を、探っていきましょう。
[LaLa Begin2017年12-1月号の記事を再構成]写真/西山 航 文/渡辺 愛 イラスト/水谷慶大