2022 May 20 Fri

【備えあれば憂いなし!】最新フェーズフリー文具「チームデミ」を一家に1セット備えましょ。

文房具マニア・ヨシムラマリの文房具(グ)ルメ 国内外のブランドがひしめき、文房具大国といわれる我が日本。高級品が威厳を放つ一方で数百円の筆記具がイノベーションを起こすなど、貴賤上下の別のない世界はラーメン店がミシュランの星を獲得するニッポングルメと相似関係にあり。というワケで、文房グルマンのイラストレーター、ヨシムラマリ氏がその日の気分とお腹のすき具合でさまざまな文房具を食リポしちゃいます。描き下ろしイラストとともにご賞味あそばせ!

 

災害大国ニッポン。いつ起こるかわからない地震や、毎年のようにやってくる台風、最近では新型コロナなどもある。電気や水道が使えない、家から一歩も出られない、そんな「いざ」というときに備えて、日頃から防災用品などを準備している、という家庭も多いのではないだろうか。

非常時の備えとして真っ先に思いつくのは食糧の備蓄だが、防災用の非常食は、買ったはいいもののどこかにしまってそれきりになってしまいがち。気がついたら賞味期限が切れていたり、食べようとすると作り方がわからなかったり、実際に食べてみたら思ったより美味しくなかったり、なんてことも少なくない。

そこで、最近注目されているのが「フェーズフリー」という考え方である。日常時と非常時というふたつの「フェーズ」をあえて区別せず、日常時から便利に使えて、非常時の「もしも」の際にも役立つ商品やサービス、アイデアが数多く考案されている。

食糧でいえば、「ローリングストック」もそのひとつ。「非常食」として特別なものを用意するのではなく、カップ麺やレトルト食品など、日頃から食べている日持ちのするものを多めにストックしておき、古い在庫から食べて、減った分だけ補充していくという方法だ。在庫(ストック)が一定量を保ちながら入れ替わる(ローリング)から、ローリングストック、というわけ。

さて、文房具に話を移すと、近頃は仕事もデジタル中心で、ノートとペン以外はめっきり使わなくなった、なんて人も多いと思う。でも、何かの拍子に急に必要になるのが文房具というもの。

「書類を封筒に入れて郵送しないと!」でも、ホッチキスがない、のりがない。

「ああ、ちょっとここを測りたいのに」でも、定規がない、メジャーがない。

そんなことが往々にして起こりがちなのである。

そこで慌ててコンビニや100円ショップに走っていって、間に合わせのものを買うけれど、間に合わせはどこまでいっても間に合わせ。なんとなく気に入らない、思い入れもない。となると、引き出しなど目の届かないところにしまい込んでしまって、存在を忘れて……

次に必要になったときに、「ない!ない!」となり、家のどこかにはあるはずなのにまたコンビニや100円ショップに走る。そんな不毛のループはここで終わりにしたい、という人にぜひおすすめしたいのが、プラスの文具セット「チームデミ」だ。

「チームデミ」の名を聞いて、一定年齢以上の方は「お?」と思われたかもしれない。実はこのチームデミ、1984年に発売され、累計約650万個を販売したという、同名の伝説的大ヒット文具(現在は販売されていない)のリニューアル版なのである。

伝説の文具をリ・デザインして現代に蘇らせるという難題を手掛けたのは、世界的なデザイナーとして知られる深澤直人氏。1984年版はカラフルでポップな雰囲気が持ち味だが、リニューアル版はこれぞ深澤デザイン、というクリーンな佇まいになっている。カチッとしつつも、随所に取り入れられた曲線のおかげか、思わず手にとりたくなる親しみやすさも感じられる。

パカッとケースを開けると現れるのは、ハサミ、メンディングテープ、ホッチキス、カッター、液体のり、定規、メジャー、SIMピンの8アイテム。これだけの点数を自分でひとつずつ買い集めるとなると手間だし、収納にも場所をとる。何より、見た目も揃わずバラバラな印象になってしまうだろう。それがチームデミは、縦85mm、横124mmと、文庫本よりさらに二回りくらい小さい面積の中にキュッと収まっている。なんともかわいらしい一体感である。

ひとつひとつは手のひらサイズのミニ文具だが、かわいいからといって侮るなかれ。小さくとも使いにくいことは一切なく、実用性は十二分。特にハサミは、切れ味のよさにも驚くことだろう。ケースには磁石が仕込まれていて、使い終わったら所定の位置に吸い込まれるようにパチッとはまるのも快感である。

眺めているだけでも素敵だから、しまい込まずに常に目の届くところに置いておきたくなる。普段から手の届くところに置いてあるから、いざというときも探さず迷わず、サッと手にとってすぐに使える。使い終わって片付けるときですら楽しい。それどころか、所有しているだけでも嬉しい。まさにすべてのフェーズが心地いい、究極にフェーズフリーな文具セットなのである。

春から一人暮らしを始めたり、引っ越しをしたりで、まだ「いざ」というときの文具が揃っていない、という方もいるのではないだろうか。自分用としてはもちろん、引っ越し祝いのプレゼントなどにもおすすめだ。一家に1セット、フェーズフリー文具としてのチームデミ、備えておいて損はなし!ですよ。

プラス チームデミ
6600円
https://bungu.plus.co.jp/team-demi/

 

Plofile

ヨシムラマリ

神奈川県出身。子供の頃、身近な画材であった紙やペンをきっかけに文房具にハマる。現在は会社員として働くかたわら、イラスト制作や執筆を手掛けている。著書に『文房具の解剖図鑑』(エクスナレッジ)。

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「文房具マニア・ヨシムラマリの文房具(グ)ルメ」のバックナンバーは、兄弟サイト「e-begin」で読めます。全18回分の連載は下記URLからチェック!

https://www.e-begin.jp/feature/81292/

※表示価格は税込み

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