
スパイス料理研究家・印度カリー子さんにQ&A! スパイスの保存方法や使い方って?
スパイス忍法帖 第1回 スパイスを使いきれずにサヨウナラ(涙)、をくり返している人へ。この忍法帖は、スパイスを知り、新しい味に出会える秘伝の書。合言葉は「手軽に・気軽に」。暮らしをちょっと新鮮にしてくれる、スパイス活用術を学びましょう。連載一覧はこちら
まずはスパイス師範からスパイス忍術を学ぶべし

スパイス師範 印度カリー子さん
スパイス料理研究家。香辛料の研究をしていた東京大学大学院を修了。「スパイスカレーを日本の家庭料理に」をモットーに、初心者のためのスパイスセットの商品開発や販売、レシピ開発など幅広く活動中。スパイスにまつわる著書多数。
【スパイス忍法・1】日陰の術
Q:スパイスはどうやって保存したらいいですか?
A:直射日光は避けて。気温は25℃以下がベスト
スパイスの敵は、高温・多湿・直射日光。常温保存でOKですが、30℃以上になる真夏の室内では、香りが飛んだりカビが生えることも。密閉容器に入れて冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫は、扉の開け閉めによる温度変化で結露が発生するので、あまりおすすめしません。
【スパイス忍法・2】芳香の術
Q:スパイスって賞味期限通りに使い切らないとだめですか?
A:賞味期限より「香り」があるかが大事
スパイスの命は「香り」。保存状態によって賞味期限前でも香りがなくなって使えなくなることもありますし、賞味期限が過ぎていても香りがあれば使えます。調理中の鍋の上で、スパイス容器をふると、湯気の湿度で一気にダメになるので注意を。
【スパイス忍法・3】良薬口に易し!?の術
Q:スパイスって健康にもいい?
A:大昔から薬として使われていました!
“食べる漢方”ともいわれ、抗酸化作用や食欲増進などの健康効果も。“スパイス=辛い”と思われがちですが、辛みがないものがほとんどなので、日常的に使いやすく、心身の不調を改善したい人にも、もってこいなのです。
【スパイス忍法・4】選びとりの術
Q:粉状のものと実そのもののタイプは、どう違うの?
A:手軽に使えるのはパウダー。慣れてきたらホールにチャレンジ
スパイス初心者には、パウダーがちょい足しで風味が変わり扱いやすく、手に入れやすいのでおすすめ。パウダーに慣れたら、火入れで強く香りを立たせるホール使いに挑戦すると、奥深いスパイスの世界にハマるはずです。
【スパイス忍法・5】修得の術
Q:使用用途の幅を広げたいのですが……
A:レシピ本をお手本にしながら相性のいい料理を模索しよう
スパイスを上手に使うには、教科書となるレシピを参考にするのが近道。ちょっとした量の違いで、おいしさが半減してしまうのがスパイスレシピ。適した分量や相性のいい素材を覚えればアレンジができるようになります。
カリー子さんのレシピも!
心身を整えるレシピが満載。『印度カリー子のスパイススープ』1540円(世界文化社)
スパイスおかずで脱マンネリ。『一肉一菜スパイス弁当』1540円(世界文化社)
スパイス忍法帖

スパイスを使いきれずにサヨウナラ(涙)、をくり返している人へ。この忍法帖は、スパイスを知り、新しい味に出会える秘伝の書。合言葉は「手軽に・気軽に」。暮らしをちょっと新鮮にしてくれる、スパイス活用術を学びましょう。
[LaLa Begin 2022年 4-5月号の記事を再構成]写真/武蔵俊介 文/高橋仁美 イラスト/Shoko Takahashi ※掲載内容は発行時点の情報です。