
一生ものの古着と出会うには?お直しのおすすめ店は?賢者に聞きました!
純情、女の一生もの 第12回(全18回)一途に愛し続けたいと思えるものとの出合いって、奇跡だと思うんです。これは!と思うものと出合い、その命ある限り、真心を尽くす! そんな人生を歩むために、ものと真摯に向き合ってみようじゃありませんか。
偏愛者が語る、一生ものとの出合い方、付き合い方
“ 好き” になれない……なんて悩み、よく聞く話。それはきっと良いものに出合ってないからでは? 好きなタイプを熟知し、生涯の伴侶と出合い、良い付き合いを続けている5人の賢者に、出合いから将来設計までを教わろう。
賢者1:染谷めぐみさん「一生のデニム」リーバイスのヴィンテージ501
賢者2:フードコーディネーターみなくちなほこさんの「一生の鉄鍋」
ファッション&カルチャーライター児玉志穂さんの一生の古着
元々、人と同じ道をなぞるのは苦手なタイプ。だからメンズ誌の仕事でたくさんの古着に触れたのをきっかけにその世界観にハマりました。
ルーツや機能性といった薀蓄も魅力ですが、まだ価値が見出されていないものに触れた時にグッときます。例えば手作業ゆえの丁寧な仕立てや、前の持ち主の落書きや珍しい生地。
海外の強い日差しを浴びて剥げたプリントや舶来品の柔軟剤の香り全てがチャーミング。古着は饒舌なんです。だからこそ愛しい。
古着にはダメージがつきものですが、生地や縫製も既製服とは異なるので信頼できるリペア店に任せるのが絶対条件。
そのため古着店にリサーチするなどして、アイテムによって店を使い分けています。今回、依頼したコーダ洋服工房は大手セレクトショップからも信頼され、服飾の知識が豊富で仕事が丁寧。今後ダメージが出ないように予防策も講じてくれます。
古着は持ち主が変わっても確かに残っていくものがあるし、手を加えることで新しいものに生まれ変わる。そうした出会いにときめきます。

一生ものとの出合い方、付き合い方
出会い方:既製服では見かけない愛嬌ある服を見つけたとき連れて帰ります
付き合い方:破れたりサイズを変えたいときはベストなお直し屋さんに駆け込みます
\ウエストを6㎝広げました/
信頼できるお直し屋さんにウエストを広げてもらいました
広げたいウエスト部分を革切り包丁でほどき、同布の裏地を切り取り縫製して、足りない部分に縫い合わせる。全工程を通して生地を傷めないよう細心の注意を払い、生地を解いた部分は補強を施すなど服が長生きするための技が光ります。
Information
コーダ洋服工房
住 東京都世田谷区代沢2-37-15 三益ビル1階
営 10:00~19:00(土曜は~18:00) 休日曜
☎03-3414-4817
児玉さんが行きつけにしているお直し屋さんリスト
1.直し屋ベルベルジン
ヴィンテージデニムが日本一揃うベルベルジンから生まれた。デニムなら迷わずココ!
住 東京都渋谷区神宮前2-30-18エルコート神宮前101
営 12:00-20:00 休水曜 ☎03-6804-1056
2.フェニーチェクローゼット
スーツから毛皮まで対応しているので、複雑なお直しを持ち込むことが多い。
住 東京都渋谷区神宮前3-31-20野津ビル2F・3F
営 11:00~20:00 休不定休 ☎03-3408-3982
3.ヴィジッティングオールド
"温故知新"にちなみ、元通りに直すだけではなく新たな価値を与えるリペアが得意。
住 東京都世田谷区三軒茶屋1-35-27
営 15:00~23:00 休水・土・日曜
https://visitingold-learnnew.tumblr.com/
Shiho Kodama
ファッション誌をはじめとしてカルチャー誌他で文字を綴る。以前所属していたメンズファッション誌編集者時代に古着に開眼し、今ではワードローブの70%を占めるまでに。趣味は古着店のSNSをチェックして入荷情報をリサーチすること。
最後にQ! 将来どうしたい?
集めた古着を解体して子どもの服を作ってみたいですね。
※表示価格は税抜き
[LaLa Begin2019年2-3月号の記事を再構成]写真/押尾健太郎 久保田彩子 伏見早織 文/間中美希子 安藤菜穂子 児玉志穂 灰岡美紗