
【ノートに歴史あり】手書きで記憶と記録に残したい、日本生まれのノート3選
「手書き」の現代社会学 第2回 パソコンやスマホなど手書きに代わる革新的な手段が生まれ、なくてはならない時代となりました。それでも、手書きという記録手段はなくなることはないと考えます。なぜ人は手書きをするのか、3つの利点(記憶に残る・想いが伝わりやすい・情報を整理しやすい)を通して現代社会での手書きとの付き合い方を紐解いてみましょう。 連載一覧はこちら
MIDORI
ミドリのMDノート
【使用例】読んだ本と一緒に本棚にしまえる読書感想ノート
表紙も中も真っ白。文庫、新書などおなじみの書籍と同じサイズだから、持ち歩きも本棚での収納もスムーズです。フルフラットに開くので、見開きをキャンバスに見立ててスケッチもおすすめ。660円(ミドリ)
昔の文庫本のように、半透明のパラフィン紙がカバーとして巻かれた、懐かしく美しい佇まい。汚れ防止にもなり、そのままの状態でも、外した無垢の状態でも使えます。
KOKUYO
コクヨの野帳ビジネス
【使用例】プロジェクトごとにカラーで使い分ける仕事用ノート
実直でタフでワークなノートがビジネス仕様にアップデート。表紙のカラーリングや薄いグレーの方眼が、オフィスにもマッチ。カテゴリーごとに数冊使い分けられるお手頃プライス。各264円(コクヨお客様相談室)
ワークはウェアだけにあらず。60年以上前の発売当時から変わらぬ耐久性やポケットに入る大きさなど測量の現場で培った機能性がここに。測量野帳 231円(コクヨお客様相談室)
LIFE
ライフのノーブルノート N30
【使用例】書きためて読み返すスクラップブック
上品な表紙が目をひく美しい製本は、東京下町の職人の手で1冊1冊ミシン縫いされているというから驚き。長期の保存に適した紙質なので、日記やいつか読み返したい家族の歴史などを記して。880円(ライフ)
表紙のカラーリングは単なる色違いにあらず。青色は横罫、朱色は方眼、茶色はまっさらの無地と紙の種類ごとに表紙が色分けされています。左よりN28、880円、N29、770円(ライフ)
【考察】記憶に結びつく情報量が違う
手で書く作業は、漢字やボキャブラリーを選んだり、筆圧を感じたり、文字の大小を瞬時に無意識に判断したりと、単なるタイピングとは記憶に結びつく情報量が桁違いに違います。手書きが記憶に残るのは、情報量の多さに関係しているのです。
「手書き」の現代社会学

パソコンやスマホなど手書きに代わる革新的な手段が生まれ、なくてはならない時代となりました。それでも、手書きという記録手段はなくなることはないと考えます。なぜ人は手書きをするのか、3つの利点(記憶に残る・想いが伝わりやすい・情報を整理しやすい)を通して現代社会での手書きとの付き合い方を紐解いてみましょう。
[LaLa Begin 2021-22年 12-1月号の記事を再構成]写真/武蔵俊介 構成・文/丸山亜紀 ※掲載内容は発行時点の情報です。