
ダウンとフェザーって何が違うの?なんで高いの?その疑問、お答えします!
ダウン、スキ?キライ?第13回(最終回) ダウンほど優れた防寒着はありません。だからキライになるなんてもったいない。単に出会いの数が少ないだけかもよ?一度スキになったら手放せない、頼れる相棒だってこと、ぜひ知ってください。
最後になってしまいましたが、そもそもダウンって何?
ここまで、いろんなタイプのダウンを紹介してきましたが、普段見えないダウンの中身について、最後に解説します。なんであったかいか、読めば納得できるはず。
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ダウンとフェザーって何が違うの?
「ダウン」とは、水鳥の胸毛の部分で、ニワトリなどの陸鳥にはありません。一方「フェザー」とは軸のついた羽根のこと。
農場から送られてきた羽毛は丁寧に洗浄された後、写真上のような選別機に入れて風に吹かれてグレードが分けられます。
ダウンはフェザーよりも軽く、たくさんの空気を含んでいるため断熱層がつくれる。だからあったかいのです。
中身のダウンの比率が多いほど、あったかいウェアになります。
ダウン 軽い羽根
フェザー 重い羽根
どんな水鳥がダウンになるの?
ほとんどのダウンが、ガチョウかアヒルです。似ているようで実物は結構違います。
特に大きさが。グースは鳥の中でも寿命が長いので、羽毛が強く大きくなりますが、ダックは寿命が短く、羽毛の塊も小さめ。
一般的にはアヒル(ダック)よりガチョウ(グース)のほうが、クオリティが高いとされています。
Duck (アヒル)
Goose (ガチョウ)
ダウンが高い理由って?
ダウンはアウターの中でも、パターンを作るのが難しい服のひとつと言われています。ダウンで美しいシルエットを作るには、高度な服作りのテクニックが必要なのです。加えて、世界的な羽毛の供給不足や、物自体がかさ張るため輸送や倉庫の料金がかかることなども、理由として考えられます。
[LaLa Begin2018-19年12-1月号の記事を再構成]
写真/清水健吾 久保田彩子 文/間中美希子 仁田ときこ 灰岡美紗 スタイリング/荻野玲子 ヘアメイク/フジワラミホコ(LUCK HAIR) モデル/立花恵理(ViVi 専属モデル) イラスト/飯田 梓