2021 Dec 05 Sun
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革についてどれくらい知ってる? まずはお勉強しましょう!【大人のための革図鑑】

永く愛せる名品革図鑑 第1回 革のアイテム、おひとつでもお持ちでしょうか?コーディネートに取り入れるだけで、装いをグッと上品にコクだししてくれる。そんな素敵な存在です。革の名品を厳選した、【大人のための革図鑑】ができ上がりました。とくとご覧あれ。 連載一覧はこちら

どの動物か、どの部位か、加工の仕方によって、革の性格が変わってきます

世にいうレザーアイテムの多くは牛革です

突然ですが、問題です。皮と革の違いってわかりますか? 読み方が同じなので混同しやすいのですが、じつは区別して使われています。

“皮”はいちばん外側の膜や動物から剥いだ生皮の状態をいうもので、皮を使える素材に加工したものを“革”と呼んでいます。

ただし、動物の皮はすべて革として使えるわけではなく、革として使えるのは背骨のある動物、いわゆる脊椎動物のみ。一般的には家畜として飼育され、食肉として消費されている動物を原皮にしています。よく使われる動物の革を順に紹介していきましょう。

実用的に使われる革のうち、もっとも利用されているのが牛革です。丈夫で厚みがあり、大きな革が取りやすいというメリットがあります。

牛

ただし、牛革でもどの部位を選ぶかで性格が変わってきます。ショルダーは激しく動くから強靭で、馬具やベルトに使われます。ベリー(お腹)は伸縮が激しい部位のため、薄くて伸びやすく裏地に使われることも。背中からお尻にかけた大きな部位がバットです。繊維が引き締まっていて伸びにくく丈夫なので、メイン使いされます。

また在育期間によって、呼び方や特徴も変わってきます。

牛革種類

牛革に似ていますが、それよりもやわらかく表面がなめらか。なかでも馬のお尻からとれるコードバンは、繊維の緻密さや美しい光沢が持ち味で、高級革の代名詞になっています。

国内で唯一自給自足ができる革です。薄くて軽く、摩擦に強く耐久性は抜群。表面に規則的に並んだ3つの毛穴の模様が浮き出るため、独特の表情があります。

軽くてやわらかく、なめらかな肌触りでジャケットなどにもよく使われます。子羊はラム、生後1年以上の羊はシープと呼ばれます。

山羊

繊維が細かく、丈夫でしなやか。生後半年以上の山羊を指すゴートの革が多く使われています。表面は天然のシボによる模様があり、革らしいナチュラルな風合いがあります。

水牛・鹿・エキゾチックレザー

バッファローレザーといわれる水牛、ディアスキンと呼ばれる鹿などの哺乳類も革に使われています。また、ワニやヘビ、トカゲ、ダチョウといった、家畜として飼われている動物以外のエキゾチックレザーと呼ばれる革のジャンルもあります。

革を柔らかくする、と書いて“ 鞣す(なめす)”と読む

動物の皮は放っておけば腐ってしまうし、腐らないように乾燥させてもカチカチに固まって使いものになりません。

そこでどうするかというと、皮を“鞣す(なめす)”ことで素材として使えるようにします。

革を柔らかくする加工と腐敗を防ぐための処理をして革へと作り変える。これがなめしと呼ばれる作業で大きく2つの方法があります。

クロムなめし (経年変化しない)

塩基性硫酸クロム塩を使う方法で、ドラムと呼ばれる大きな回転体の中で一気になめします。短時間で終わるので、大量の革を作ることができます。

なめされた革はやわらかで軽く、伸縮性も◎。クロムなめしをした革の色は青みがかった白色で染料に染まりやすいのが特徴です。

色や柄を鮮やかに表現することができ、バラエティ豊かな革アイテムが作れます。

タンニンなめし (経年変化する)

果物を食べて「渋っ!」と感じることがあるのは、タンニンのしわざ。そのタンニンを使うなめし法で、古くから行われている伝統的な手法です。

ミモザやチェスナットといった植物の樹皮から採取されたタンニンを使います。タンニンには動物の皮のコラーゲン繊維をぎゅっと収縮させる力があるため、ハリ・コシのある仕上がりに。

タンニンの発色や日焼けによる色の変化から経年変化が起こり、いわゆる“味”が生まれやすいのが特徴です。

使うごとに色が濃くなっていくので、革を“育てる”楽しさがあります!

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