2019 Feb 19 Tue

世紀のインフルエンサーが愛した香水 サンタ・マリア・ノヴェッラ

違いのわかる女になるためのブランド研究・・・知っておきたい基本の知識から、マニアックなレア情報まで、あらゆる名ブランドを多角的に掘り下げて徹底研究!

Santa Maria Novella[サンタ・マリア・ノヴェッラ]第1回(全5回)

名刺を交換したときに鼻腔をくすぐるオリエンタルなお香の香り、センスの良いお店で嗅いだポプリの芳醇な香りなど、そこにはイタリアが誇る世界で最も古い薬局の存在がありました。

“香りの芸術”とも称されるサンタ・マリア・ノヴェッラの世界をのぞいてみましょう。

 サンタ・マリア・ノヴェッラの「国語」:世紀のインフルエンサーが愛した香水の話

イタリア・フィレンツェの銀行家として権勢をふるっていたメディチ家という貴族に、カテリーナ・ディ・メディチという女性がいました。聡明で行動力があり、美容や食べ物、ファッションなど新しいものへの興味は尽きることがなかったようです。

1533年、彼女が14歳のとき、フランスのアンリ2世にお嫁入りすることになります。その時の嫁入り道具として、彼女からのオーダーで特別に調合されたものが「アックア・デッラ・レジーナ」(王妃の水)と呼ばれるオーデコロンの原型でした。

フランスに持ち込まれた香りはたちまち評判を呼び、貴婦人たちの間に広まっていきます。彼女の影響はそれだけに止まらず、フランス菓子のように思われているマカロンやシュークリーム、日傘からハイヒールにいたるまで、彼女が広めたものは数知れません。

今なお多くの人を惹きつけている香りは、店名を冠した、ブランドを代表するオーデコロンとして愛され続けています。

カテリーナ・ディ・メディチ

1519年~1589年。フィレンツェを支配していたメディチ家の令嬢。嫁ぎ先にフォークやテーブルマナーを持ち込んで、それがヨーロッパ中に広まったのは彼女の功績と言われています。知的好奇心が旺盛で古典や芸術の素養もあったそう。

オーデコロン サンタ・マリア・ノヴェッラ

イタリア南西部のカラブリアで採れるベルガモットを主成分としています。シトラスベースの爽やかで気品のある香りが特徴で、付けて時間が経つにつれ優しい香りに変化していきます。100ml。1万6000円

正式名はつい口に出したくなるほど長かった!

Officina Profumo-
Farmaceutica di
Santa Maria
Novella

オフィチーナ・プロフーモ・
ファルマチェウティカ・ディ・
サンタ・マリア・ノヴェッラ

 省略して呼ぶことが多いですが、正式名は薬局の名前としては世界一長いかもしれない!? 「オフィチーナ」はイタリア語で工房、「プロフーモ」は香り、「ファルマチェウティカ」は薬局を意味します。

 手書きで記されている門外不出のレシピブック

ドメニコ修道士によって記されてきた手書きのレシピが今も大切に保管されています。400年という長きにわたる歴史があり、レシピを忠実に守り続けながらも、新しい香りを生み出す姿勢で、人々を惹きつけてやみません。

サンタ・マリア・ノヴェッラに関するお問い合わせ先/サンタ・マリア・ノヴェッラ銀座 電話03-3572-2694

[LaLa Begin2018年6-7月号の記事を再構成]写真/武蔵俊介 構成・文/名知正登 イラスト/水谷慶大

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