2022 Sep 25 Sun

【“みどり”ってどんな色?】実は、風の時代の最重要カラーとして注目されているんです

心惹かれて、癒されて よりどり“みどり” 第1回 寒色と暖色の間にある色、みどり色。木々や葉など、自然にあふれていて、身近な色のはずなのに、そういえば、みどりのことって全然知らないかも。なんだか最近気になるみどり色のパワーや魅力を、服・雑貨・食べ物、より取り見取りな中に見つけに行きませんか? 合言葉はよりどり“みどり”です! 連載一覧はこちら

みどりのヒストリー

みどりと聞いてどんなイメージを持ちますか? みどり色のものを持っていますか? まずはじめに、みどりに関するマジカルヒストリーツアーへと、ちょっと寄り道!

日本ではちょっとマイナーな色だった

いま改めて振り返るとむしろ当然かもしれませんが、日本に信号機が導入された当初、「進め」を示す青信号は「みどり信号」と呼ばれていました。でも、今日では多くの日本人がとくに気に留めることもなく青信号と言いますよね。道路交通法的にも青色ですし。じつは、日本においてみどりという言葉はどちらかというとなじみのない色の名前だったんです。

そもそも、日本語の色名は赤、青、黒、白の4色からはじまったと言われています。どれも赤い、青いなど「〜い」という形容詞になる色で、じゃあ植物やカエルのみどりはどう表現していたかというと、「青」の中に含まれていました。

女房装束の色あわせ

その証拠に、万葉集に出てくる「あをによし」という表現では、「あを」は木々の新緑を示しているという説があります(に=丹は寺社の朱色の柱を指し、色の対比を示しているそう)。また女房装束の色あわせの基本とされる「かさね色目」では、グリーン系の色目は萌木や薄青、さらには青と記されているんです。

「青信号」「青葉」「青菜炒め」

その名残りが「青信号」であり、「青葉」や「青菜炒め」という言葉遣いに現れているってわけ。よくよく考えてみると、どれも実際には“みどり色”ですよね。なるほど納得、腑に落ちます。

非常口マークのあの人がみどり色なワケ

ろう下に輝く非常口のマーク、アレがみどり色なのにはちょっとした理由があります。

というのもみどりは必ずしも日本人にとって縁遠い色だったわろけでなく、単にみどりという色の呼び名がなかっただけ。むしろ安心安全やリラックスといった、どことなくよいイメージがありませんか?

非常口

話を非常口に戻すと、みどりと赤は色相環で対照の関係にあり、火災のときに赤い炎のなかで最も目に入りやすい色として選ばれているとのこと。それに加えてみどりには気持ちを落ち着かせる効果があるとのことで、プラスアルファの狙いも込められているのかもしれません。

また、大正時代の流行色に「平和緑」という色味があったそうなのですが、当時の百貨店がいわゆる「緑系統のワントーン」をこう打ち出して、流行を仕掛けていたそうです。

いずれにしても暖色の赤や寒色の青と違って中性的な色みのため、主張が薄いのがいいところ。

ちなみに草木染めなどの天然染料では明るいみどり色を出すのが難しく、大正時代に化学染料が普及されてからようやく大量生産ができるようになったのだそう。ちょっと意外ですよね。そのため、当時は新鮮味のあるみどり色服の一大ブームが巻き起こったとか。

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