
巨匠たちの作品が部屋をアートな空間へと導く!デザイナーズ時計8選
家時計と暮らせば 第7回 家でひとり過ごしていると、時が知らぬ間に過ぎてゆくことに驚きませんか?そこで「家時計」をご提案! 家の壁や机に時計があれば「あ、そろそろお茶にしようか」なんて気分転換のきっかけになりますよ。 連載一覧はこちら
デザイナーズ時計で壁がアートになる
歴史に名を刻む巨匠たちの作品に、毎日気軽に触れられるのも、掛け時計の魅力。これは単に時刻を確認するための道具としてだけでなく、部屋をアートな空間へと導いてくれる、不朽の名作クロックたちをご紹介します。
ARNE JACOBSEN
アルネ ヤコブセンのSTATION ウォールクロック
このシンプルを極めた名品が誕生したのは1943年。当時のヨーロッパではまだ手書き風フォントが主流だったなか、天才ヤコブセンはバウハウスの哲学を汲むシンプルで視認性の高いフォントを採用し、どんな空間にもなじむ時計を発表しました。すると発売後アッという間にデンマーク国内へと人気が広がり、もっとも見やすい時計が必要となる“駅”に採用されることに。以来“ステーション”の名を冠する、国民的時計となったんです。
デンマークの“駅”を席巻したミニマル顔

テーブルクロックとして誕生しながら視認性が高すぎて、駅にまで採用されることとなった名作を、ウォールクロックとして復刻。時刻を確認する、という役割を追求したミニマルデザインは、どんな部屋にも馴染むはず。
DESIGNED BY アルネ・ヤコブセン

デンマークが生んだ、20世紀を代表する建築家兼デザイナー。インテリアを筆頭に、ありとあらゆる分野の名品を生み出してきた才人。
SEIKO
セイコーのパワーデザインプロジェクト
「スタンダード」アナログ掛時計(中)
世界的デザイナー、深澤直人氏をディレクターに迎えた、セイコーのワークショップ“パワーデザインプロジェクト”。新しい時計のスタイルを提案する、という試みのもと、毎年テーマを決めて展開されていた同プロジェクトのなかでも、2007年に誕生した今作は不朽の名品として今だに大人気。“スタンダード”をテーマに、合理性と利便性をとことん追求した結果、飽きとは無縁のベーシック顔に仕立てられているんです。
ウン十年経っても飽きない究極のベーシック

余計な装飾は一切なし。でもその分、どんなテイストの部屋にもシンクロしてくれるし、なによりすこぶる見やすい! それもこれも実用性を考慮して、針や目盛りの太さ、長さ、間隔にこだわり抜いているからこそ。
SUPERVISED BY 深澤直人

世界中の名だたるブランドのデザインに携わる、日本が世界に誇るレジェンド。電子精密機器からインテリア、建築まで、デザイン領域も広大。
Riki
リキのリング クロック
キュートなディテールがテンコ盛り

1981年に発表された傑作クロック。デフォルメされたフォントを用いることで視認性を高めながら、メガネ針や輪形指標(1時〜12時位置の◯印のこと)といった愛らしい装飾もちりばめるセンスはさすが。う〜ん、キュート♡
DESIGNED BY 渡辺 力

1949年に日本で初めてデザイン事務所を設立したことでも知られる偉人。デザイン賞の受賞歴も数知れず。
designshop
デザインショップの五十嵐威暢のエキクロック
札幌駅の時計をウォールクロック化!?

JR札幌駅でも採用されている両面表示の駅時計を、壁時計としてリモデル。下からでも時刻を確認しやすいように、文字盤半分から下の数字をすべて上向きにデザインするなど、駅時計らしさを色濃く残しているのが特徴。
DESIGNED BY 五十嵐 威暢

彫刻家としてもプロダクトデザイナーとしても活躍する巨匠。その作品は各国の美術館に永久保存されている。