
染色から完成までに1年以上かかることも!? ジョンストンズ【ブランド研究】
違いのわかる女になるためのブランド研究・・・知っておきたい基本の知識から、マニアックなレア情報まで、あらゆる名ブランドを多角的に掘り下げて徹底研究!
JOHNSTONS[ジョンストンズ]第4回(全5回)
ジョンストンズの「理科」:色を落ち着かせるため1年以上も寝かせることも!?
ジョンストンズでは収穫された状態の原毛を購入し、繊細な下毛だけを選んで使っています。次に、トップダイドと呼ばれる原毛を染める作業を行います。
スコットランド名物のモルトウイスキー作りにも使われる軟水で染めています。昔は、果汁や樹皮、昆虫(!)といった自然物質を染色に使用していましたが出来にムラがあるため、現在は原毛の特性に合わせた化学染料を用いています。
そして、染められて繊維がフェルト状にもつれ合った原毛は、ローラーに釘が打ちつけられた機械で梳いて糸にしていきます。染めた糸は、色を落ち着かせるために1年以上寝かせることもあるんだとか。
そのあとの織りからニッティング、仕上げまで多くの工程を経て、ようやく製品が完成します。
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選毛
染色
紡績
原毛の状態からしっかり染めているため、色褪せもなく、深みのある色合いを楽しめます。こちらは、奥深さが感じられるネイビーと、カシミア本来のナチュラルな色を楽しめる、リバーシブルで使える1枚です。8万5000円
ジョンストンズに関するお問い合わせ先/リーミルズ エージェンシー☎ 03-5784-1238
[LaLa Begin2018-2019年 12-1月号の記事を再構成]写真/久保田彩子 構成・文/名知正登 イラスト/越井 隆