
レトロ可愛いフエキ糊、Rollbahnのメモ帳やPLUSのチームデミなど【日本の文具史を遡る Part5】
日本の名文具たち 第5回 「ガラパゴスケータイ」なんて言葉もありましたが、日本の文具も独自の進化を遂げています。というのも、欧米でタイプライターが打たれていた時代も、日本では手書きが主流。そんな歴史が土台にありつつ、手先が器用で、海外の技術を応用したり、アイディアに長けているという国民性を活かした文具が作られてきました。
だから日本の文具は、生活を支える実用品として、質実剛健な名品ぞろい。当たり前のように使っているその文具にも、じつは深い歴史が詰まっています。
「日本の名文具たち」連載一覧(順次公開予定)
日本の文具史を遡る Part5(1973年→2001年)
1973年
刃物の名産地、岐阜県関市ではさみ「ALLEX」が誕生。

ALLEX(アレックス)の事務用はさみ(中)
外国製と思っている人も多いおしゃれな見た目ですが、刃物の産地・関市の刃物メーカーによるもの。切れ味のよさが魅力。持ち手のゴムはやわらかく優しい指あたり。1100円(林刃物)
【POINT】刃物の世界三大名産地知ってる?

イギリスのシェフィールド、ドイツのゾーリンゲン、そして岐阜県関市が三大産地。偶然にも頭文字がすべてSなので刃物の3Sと呼ばれています。関市で生産する刃物のうち、4割が海外輸出されます。
1975年
「フエキ糊どうぶつシリーズ」が発売される。
【POINT】キャラクター化されました

フエキ糊どうぶつシリーズとして1975年に誕生したフエキくんは、後にキャラクター化。文具以外のグッズも展開されています。
1977年
家庭用簡易印刷器「プリントゴッコB6」が発売。年賀状づくりに欠かせない存在となる。
1983年
まるでポスターカラーのような鮮やかな発色が新鮮な「ポスカ」が発売。
1984年
累計約650万個売れた大ヒット文具セット、「チームデミ」が発売。

PLUS(プラス)のチームデミ
累計約650万個販売という記録をもっている、大ヒット文具セットが復活。SIMカード用のピンや落ち着いた色展開など現代向けにアップデートされています。6000円(プラス)
当時はこんな姿
