
世界初・刃を折るカッターナイフや、“象が踏んでもこわれない”筆入など【日本の文具史を遡る Part4】
日本の名文具たち 第4回 「ガラパゴスケータイ」なんて言葉もありましたが、日本の文具も独自の進化を遂げています。というのも、欧米でタイプライターが打たれていた時代も、日本では手書きが主流。そんな歴史が土台にありつつ、手先が器用で、海外の技術を応用したり、アイディアに長けているという国民性を活かした文具が作られてきました。
だから日本の文具は、生活を支える実用品として、質実剛健な名品ぞろい。当たり前のように使っているその文具にも、じつは深い歴史が詰まっています。
「日本の名文具たち」連載一覧(順次公開予定)
- 日本一のロングセラー「トンボ鉛筆の8900」やツバメノート、セロテープなど超メジャー級ぞくぞく!
- 世界初・刃を折るカッターナイフや、“象が踏んでもこわれない”筆入など【日本の文具史を遡る Part4】
- Rollbahn(ロルバーン)のメモ帳やPLUS(プラス)のチームデミなど【日本の文具史を遡る Part5】
- 時代を超えて愛され続けるヨーロッパ&アメリカ製の傑作文具7選
日本の文具史を遡る Part4(1951年→1965年)
1951年
三菱鉛筆から色鉛筆「No.850」が発売。色鉛筆の定番商品となる。
【POINT】懐かしいパッケージ

発売当初から変わらないレトロなパッケージ。子どもの頃使っていた人も多いのでは? 紙箱だから持ち歩きに便利。
1956年
世界初の刃を折って使うカッターナイフ「オルファ第一号」が日本で誕生。

OLFA(オルファ)のエックスハイパーAL型
ブランドカラーの黄色は、道具箱の中で目立って不意のケガを防ぐため。握りやすい形や自動ロックなどの機能も安心・安全。参考価格600円(オルファ)
【POINT】折るしくみは板チョコから着想

板チョコをヒントに、切れなくなったら刃を折って新しい刃にする方式を考案。写真は創業者による試作第一号。