
誰もが知るあの輪ゴムのブランドは? 鉛筆削り専門メーカーによるアイディア商品も
日本の名文具たち 第2回 「ガラパゴスケータイ」なんて言葉もありましたが、日本の文具も独自の進化を遂げています。というのも、欧米でタイプライターが打たれていた時代も、日本では手書きが主流。そんな歴史が土台にありつつ、手先が器用で、海外の技術を応用したり、アイディアに長けているという国民性を活かした文具が作られてきました。
だから日本の文具は、生活を支える実用品として、質実剛健な名品ぞろい。当たり前のように使っているその文具にも、じつは深い歴史が詰まっています。
「日本の名文具たち」連載一覧(順次公開予定)
- 【日本の文具史を遡る】初の国産万年筆はいつ発売? スケッチブックといえばどのブランド?
- 誰もが知るあの輪ゴムのブランドは? 鉛筆削り専門メーカーによるアイディア商品も
- 日本一のロングセラー「トンボ鉛筆の8900」やツバメノート、セロテープなど超メジャー級ぞくぞく!
- 世界初・刃を折るカッターナイフや、“象が踏んでもこわれない”筆入など【日本の文具史を遡る Part4】
- Rollbahn(ロルバーン)のメモ帳やPLUS(プラス)のチームデミなど【日本の文具史を遡る Part5】
- 時代を超えて愛され続けるヨーロッパ&アメリカ製の傑作文具7選
日本の文具史を遡る Part2(1923年→1933年)
1923年
「オーバンド」の原点となるアメ色の輪ゴムの製造がスタートする。

O’BAND(オーバンド)のオーバンド#16 30g
創業からおよそ100年、常に輪ゴム市場占有率No.1。切れにくさに定評があり、ゴムの木から取れる樹液を固めた生ゴムを熟練の技で練り上げて製造しています。150円(共和 お客様相談室)
カーキ色もおすすめ

てのひらサイズのブリキ缶はデスクに出しっぱなしでも見栄えがいい。カモフラ柄の缶の中身は、ちょっと太めのカーキ色の輪ゴム。用途が広がりそうです。
1925年
サクラクレパスからクレパスが誕生。
【POINT】夏用と冬用?
当初は気温による硬度調整が難しく、夏用のかたい(左)、冬用のやわらかい(右)の2種を販売。1928年には通年使用できるよう改良されました。