
人気のターコイズ ジュエリー。いい青の見分け方は?
やっぱり青が好き・・・色に溢れ、どんな色だって好きに選べる時代ですが、青ってじつは、私たちの最も身近にある色かも? デニムやシャツの定番色だし、ジャパン・ブルーって言われるくらい日本人とは縁が深い。ここらで一度、青を見つめ直し、好きな理由を掘ってみようと思います。
やっぱり青が好き第4回(全9回)「ターコイズが好き!」
青が深いターコイズは アリゾナ&ネバダ産
夏空の下で似合うのは深いターコイズブルー
夏の軽装に効くアクセといえばターコイズ。いい青の見分け方を、広尾のネイティブアクセ専門店「ロングブランチ」代表の森田洋司さんに教えてもらいました。
「空と同じ色をしたこの石はアメリカで〝スカイストーン〞とよばれ、古くから儀式の装飾品やお守りとして大切にされてきました。なかでも珍重されたのが青の深いターコイズ。特にアリゾナ州はモレンシーやキングマンなど青が深いターコイズの産地として知られています。デザインは石一つのシンプルなものなら服を選ばない。あとは好みで選べばいいと思います。自然の恵みから生まれた、世界に二つとない表情がこの石の魅力ですから」
〝深い青に美しい模様入り〞は価値が高い!
ナンバーエイト
ネバダ州の歴史ある鉱山、ナンバーエイトで採れたターコイズは、明るい青に蜂蜜色の模様が素敵。9万8000円(ロングブランチ)
ビズビー
大きい模様が特徴のアリゾナ州のビズビーターコイズ。地色と模様は境目がぼやけているほどレア。13万8000円(ロングブランチ)
ローンマウンテン
ネバダ州のローンマウンテンターコイズは青が強め。黒い模様は細かいほど価値があるそう。7万9800円。(ロングブランチ
Study!
覚えておきたい、アメリカの主なターコイズMAP
1ビズビー 2モレンシー 3キングマン 4ローンマウンテン 5ナンバーエイト
銅山や銀山などの副産物であるターコイズ。とりわけ西部のアリゾナ州とネバダ州は、良質な石がふんだんに採れる〝ターコイズ銀座〞。特に銅山付近だと青みが強くなる傾向があり、某ジュエリーブランドを彷彿とさせるグリーンがかったターコイズが採れる、アリゾナ州のモレンシー銅山はその代表格。
Turquoise【ターコイズ】

産地によって青のトーンや模様の入り方が異なる珍しい鉱物。またの名をトルコ石という。これは中南米などで採れたターコイズが東西を結ぶ交易地、トルコを経由してヨーロッパに運ばれたため。柔らかくて加工しやすいので、アクセサリーとして人気がある。成分はミネラルなので水には強いけれど、石油系洗剤には弱いので要注意。
※表示価格は税抜き
[LaLa Begin2018年8-9月号の記事を再構成] 写真 池本史彦 PYRTE FILMS / 竹内一将 STUH 文 間中美希子/ 灰岡美紗 スタイリング 長坂磨莉 イラスト 川合翔子 P.46-47 / 海藤祥子P.58-59