
平成生まれの80年代好き!多方面で活躍するマリーさんが偏愛する「80’sアイドル」とは?
偏愛レボリューション 第3回 偏愛は毎日をちょっと楽しくする小さな“革命”! どんなにマニアックだとか、ファン歴なんて関係ないのです。いつの間にか夢中に……あぁ、“好き”があるってしあわせ。そんな偏愛ビトをレポートします。 連載一覧はこちら
偏愛レボリューション~Vol.3「80’sアイドル」マリーさん
ふんわりソバージュに青みピンクのルージュ。ここ数年、バブリーダンスが話題になったり、トレンドの太眉や『東京ラブストーリー』のリバイバルなど、80〜90年代の文化がにわかに注目されてますが、ただいま令和2年、あのスタイルを地でいく女性が、今回の偏愛ビト、マリーさんです。
95年生まれ。だけど、80年代が好き!

彼女を知ったのはとある深夜番組(アポなしで家について行っちゃうやつ)。街で声をかけられたときの服装(肩パット入りのスーツ)も、訪ねたお部屋の中も30年ぐらいタイムスリップしたかのようで、どうやらこれは非日常のコスプレではなさそう。
年齢のことをいうのはちょっと野暮ですが、マリーさんは95年生まれの現在25歳。昭和から平成へ変わるあのバブル時代にはもちろん生まれていません。
なぜ80年代のアイドルに憧れるのか、現在に至るまでのこと、周囲の反応、ファッションや髪型へのこだわり、あれこれ聞きたくて、彼女がお気に入りだという喫茶店で待ち合わせをしました。

喫茶店のピンク色の壁にぴったりな、ファンシーなカセットテープ柄のスカート(上写真まん中、お手製だそう)で颯爽とあらわれたマリーさん。
キュッと細いウェストにばっちりキマったヘアはまさに80年代のアイドル雑誌から飛び出してきたみたいで、調査スタッフ一同「かわいいー♡」と声があがったほど。
でもホントに普段からこういう格好なんですね。
「はい、3年ぐらい前からは毎日このスタイルです。幼い頃は女の子らしい服とか着せてもらえなくて、ひそかに憧れてました。もともとモー娘。とかアイドルは好きだったんですけど、中学生の頃、レコード大賞みたいなTVの音楽特番で見た歴代アイドルの映像を見て、とくに80年代後半から90年頃のWinkとか南野陽子さんとかが着ている衣装や曲の良さに、これだ!って魅了されてしまって」
当時その魅力を共有できる友達はいたんですか?
「いえいえ、もちろん全然いませんでした。一緒にカラオケに行っても「古くさい」って笑われたり、洋服も「おばあちゃんみたい」っていじられたりしてました。でも別にそれでさびしいとか感じたことはなかったし、周りも興味がないながらも否定はされなかったんです」
それ、いい関係ですね。同じ趣味である必要はないけど、やってることや好きなことそれ自体を肯定してもらえるって、共有できる仲間がいるより大事かも。
