
ローファー3大ブランドとその特徴をイラストで解説! ローファー今昔物語<後編>
ローファー今昔物語 ぼくナマケモノ。じつはローファーってさ、ぼくとおんなじ"なまけ者"って意味なんだ。この靴には、他にもいろんな秘密があってね。軽くお茶でもしながら、ぼくの話聞いてかない?
ときは流れてアメリカでアイビールックが流行ったとさ。この靴まじカッコええわと、ローファーにハマったのが名門校のおぼっちゃまたち。キャンパスで誰よりも目立とうと、おしゃれ合戦がはじまった。

そんなある日、ローファーのかざり窓に1セントコインをはさむやつが現れた。そしたら、「めっちゃクール」とみんながこぞってマネしはじめたんだ。これは電話代だったとか、ラッキーチャームだったとか。でも、10円玉はさんでドヤ顔で歩くようなもんだよねコレ。
こんな魅力的な靴をアイビーボーイに独占させとくわけにはいきません。ということで、おしゃれ娘もじゃんじゃんローファーをはきはじめた。

映画『勝手にしやがれ』のジーン・セバーグは、ぺたんこローファーにベリーショートでマニッシュな魅力全開。ポインテッドローファーをざっくりニットで着崩したセクシーダイナマイトは、映画『真実』撮影中のブリッジット・バルドー。こんなすてきな娘さん、ナマケモノのぼくの嫁にきてくれないかな〜。
そんなこんなで、祭りだワッショイとばかりに世はローファーブームに。ブランドからいろんなデザインが出てきたんだ。

なかでもローファーの覚えておきたい特徴が、①サドルをガッチリさせるビーフロール②房かざりのタッセル③ホースビットという装飾金具、この3つ。どれも外国では普段の暮らしになじみのあるもの。そこもローファーがみんなに親しまれた理由のひとつだったんじゃないかな。