2021 Dec 05 Sun
ルボンボン LP

【プチ・ニコラと学ぼう!】フランスの国歌『ラ・マルセイエーズ』って?

Bonjour! Ça va?(ボンジュール! サヴァ?)

みなさんフランスといえば、何をイメージしますか?

パリ7区にそびえ立つエッフェル搭、凱旋門、ベルサイユ宮殿、ルーブル美術館などの、歴史的な建造物が溢れるアートの街? フランスパン、クロワッサン、マカロン、チーズ、ワインなどのグルメな一面? はたまた世界中のファッション関係者が集まるパリコレが開催されている、ファッショナブルなイメージでしょうか?

フランスはいま挙げただけでも、様々な魅力と歴史的文化が混在している国です。
フランスを代表するこの絵本もそのひとつ。みなさんは『プチ・ニコラ』を知っていますか?

『プチ・ニコラ』とは?

フランスで50年以上も愛され続けている児童書で、ルネ・ゴニシ作、ジャン・ジャック・サンペがイラストを手がけ、シリーズ化されているもの。主人公の小学生ニコラが家族や友達と繰り広げる、エスプリの効いたくすっと笑えるストーリーは世界30カ国以上で翻訳され、世界中で愛されているお話なんです!

プチ・ニコラシリーズ① Bonjour! プチ・ニコラ

今回から、「読めばまるでパリ気分 プチ・ニコラのフランス通信」と題し、そんな国民的人気キャラクター・ニコラのストーリーを交えながら、フランスの実情に一歩踏み込んだフランスの文化やうんちくなどをお届けしていければと思います。

読めばきっと、気分も知識もパリジェンヌ並み!? ニコラと一緒に“フランス通”になっていきましょう!

フランスの国歌『ラ・マルセイエーズ』って?

今回は、フランスの国歌についてお伝えしていきたいと思います!

日本に『君が代』があるように、フランスにも『ラ・マルセイエーズ』という国歌があります。どんな内容の歌詞なのか? 少しお勉強していきましょう。

歌詞は7番まであるのですが、今回は歌われることの多い1番を見ていきたいと思います。

読んでみると、過激でちょっぴりこわ~い歌詞だった?

『ラ・マルセイエーズ』1番のフランス語での歌詞です。

Allons enfants de la Patrie,
Le jour de gloire est arrivé !
Contre nous de la tyrannie,
L’étendard sanglant est levé,
L’étendard sanglant est levé,
Entendez-vous dans les campagnes
Mugir ces féroces soldats ?
Ils viennent jusque dans nos bras
Égorger nos fils, nos compagnes !

Aux armes, citoyens,
Formez vos bataillons,
Marchons, marchons !
Qu’un sang impur
Abreuve nos sillons !

<日本語訳>

行こう 祖国の子供たちよ
栄光の日が来た!
私たちに対して 暴政の
血まみれの旗が上がった
血まみれの旗が上がった
聞こえるか 戦場の
残酷な軍人のうなりが?
彼らは私たちの腕の中まで来て
私たちの息子や妻の 喉を掻き切って殺す!

武器をもて 市民よ
軍隊を組め
向かおう 向かおう!
けがれた血が
私たちの田畑をうるおすまで!

こうやって日本語訳で見てみると、その内容に怖い印象を受けるかもしれません。しかし、曲ができ上がったときの歴史的背景を知れば、歌詞の意味にも納得できそうです。

フランス革命下で、1日ででき上がった曲!?

『ラ・マルセイエーズ』は、フランス革命真っただ中の1792年に作曲されたといわれています。

市長から、部隊を鼓舞するために曲を作ってほしいと依頼を受け、フランスの軍人・作曲家・作詞家だったルージェ・ド・リールが、たった1日で完成させたといわれています。

曲名は、マルセイユ連盟兵がパリに入城したときにこの歌を口ずさんだことから、『ラ・マルセイエーズ』と言われ、市民に広がったそう。

国歌に指定されたのは約40年も後のことだった!?

1792年に作曲された『ラ・マルセイエーズ』ですが、当時の暴虐な政治を批判する過激な歌詞だったために、公共の場面で歌われることはなかったそう。

公共の場で歌うことが解禁されたのは、曲が生まれてからおよそ40年後の1830年。この年の7月27日から29日に起こった市民革命である「七月革命」をきっかけに、国歌として指定されました。

フランス人にとっての追悼歌!?

フランス人にとっては戦争のときから、この歌を口ずさむことで自分たちを鼓舞してきた大事な一曲。近年は追悼歌として、様々なシーンで歌われているのを見受けます。

2015年のパリ同時多発テロの際には、犠牲者をしのぶために国民議会やベルサイユ宮殿などでも歌われました。また2019年のノートルダム大聖堂の火災の際にも、市民が『ラ・マルセイエーズ』を歌い、連帯と再建を誓う様子が見られました。

ちなみに余談ですが、1967年にビートルズが発表した15枚目のオリジナルシングル曲『All You Need Is Love(愛こそはすべて)』のイントロ部分でも、『ラ・マルセイエーズ』のメロディが使われています。

フランス国民にとってはなじみ深く、世界中にも影響をもたらしている国歌だといえるでしょう。

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