
世界で最も身近な飲み物「コカ・コーラ」。その原液レシピは、世界でも数人しか知らない!?
Coca-Cola[コカ・コーラ]第1回(全4回)
ソーダファウンテンから始まった
炭酸が効いた爽やかなのど越し、スパイシーでありながら甘さを感じるフレーバー……、ほかに似た味が見つからない独特な風味が、コカ・コーラたらしめています。
コカ・コーラは1886年にアメリカ・ジョージア州アトランタの薬剤師、ジョン・S・ペンバートン博士が甘い香りのするシロップを開発。このシロップを炭酸で割ったものを売り出すたあめに、近所のソーダファウンテン(薬局、喫茶店、お菓子屋をひとつにしたお店)に持ち込んだところ、「これはおいしい」と評判はうなぎ上り。
そして、ペンバートン博士の経理係を務めていたフランク・M・ロビンソン氏が、「Coca–Cola」と命名しました。
当初は1杯5セントで細々とグラス売りされていましたが、博士からコカ・コーラの製造販売権を買い取ったキャンドラー氏が精力的な販促活動を行い、現在は200カ国以上で飲めるようになりました。
「最も身近な飲み物」という立場でありながら、さまざまな形で今も人々を惹きつけてやみません。
ロゴマークの書体はコカ·コーラ誕生よりほとんど形変わらず
現在も使われているこの流れるようなトレードマークの文字は、コカ・コーラの名付け親でもあるフランク・M・ロビンソン氏によるもの。
スペンサリアン体と呼ばれる、簿記で使われる書体を用いて考案されました。ロビンソン氏はこのロゴを決めるまでに一年かけたそう。