
タータンチェックはどれも同じじゃありません。代表4柄を知って好きなマフラーを選ぼう
新しいベーシックとなる小物48 第3回 もうすぐ2020年に突入です。服好きの界隈でも、新しい時代が来るのでは。新しいベーシックとなりそうな小物を集めてご紹介。連載一覧はこちら。
チェック柄を知ってマフラーを選ぼう
ダンディな紳士のマフラーからアイドルのスカートまで、すべて「チェック柄」ってひとくくりにしてません? よく考えてみたら知らない、チェック柄のアレコレ。ここでひとつ勉強しておきましょう!
【POINT1】よく見るあの柄は、「タータンチェック」?
チェック柄とは、日本語で言うところの「碁盤縞」。柄が大きいと若々しくスポーティーな印象に、細かいと落ち着いた雰囲気になると言われます。
とくに細い縞で構成されるものは“タータンチェック”と呼ばれますが、じつはスコットランド・タータン登記所に登録された柄に対しての総称なのです。
つまり色やパターンは異なっても、スコットランド・タータン登記所が認めた柄はすべて“タータンチェック”というワケ。知ってました?
【POINT2】タータンチェックにも種類があるんです
この“タータン”は、その目的や用途によって種類があります。軍隊で使用されるものなら“ミリタリー・タータン”、王室が用いてきたものは“ロイヤル・タータン”といった具合。そして日本でいう家紋、とよく例えられるのが“クラン・タータン〞です。
歴史をさかのぼって16世紀頃、スコットランドのハイランド地方には“クラン(氏族)”と呼ばれる小さな共同体がありました。
\WHAT’S HIGHLAND?/
各クラン固有のオリジナルの柄たちが“クラン・タータン”。家族に受け継がれてゆく、代々のタータンがあるというわけです。と言っても、ひとつのクランにひとつの柄、というような規制はなかった模様。